プログラミングとはコンピューターソフトウェアを使って仕事に必要な計算をさせたり、芸術表現にもなるような作品を作ったりすることです。
また、プログラミングは論理思考や問題について考え抜く力が必須です。そのため子ども達の学力基礎を学ぶためにプログラミング教育を活用していくことで大きな教育価値を生み出すことができます。
プログラミングはこれからの時代を生きて行く子ども達や学生にとって字を書く、計算ができることと同じように必須のリテラシーです。現在ではどのような業種、どのような職種であっても自分自身で情報や知識の整理をして、目的に合わせてデータ加工をする、説明したい内容に合わせてデータの見栄えを整えるなどプログラミングの知識やスキルがたいへん役に立ちます。
またプログラミングを学ぶことは将来高給でクリエイティブな仕事につながる可能性も大きくなります。マーク・ザッカーバーグ(Facebook社長)やビルゲイツ(Microsoft会長)も支援するプログラミング教育普及団体 Code.org によると2020年までに米国だけで20万人のプログラミング技術を身につけた人材が不足します。GoogleやFacebook、DropboxやAppleなど今日の花形企業や未来のベンチャー企業で仕事を見つけるためにも若い間からプログラミングを学習することがプラスになります。
さらに、プログラミング教育普及の火付け役にもなった米国MITメディアラボのミッチェル・レズニック教授によればプログラミングを学ぶことは学ぶ技術を学ぶことに他ならず、論理的思考で幅広く応用の効く問題解決技法を学ぶことになります。基礎的な思考力を伸ばすためにもプログラミング教育は有効です。
一方で、今日のプログラミング教育は、ややもすると「プログラムを書く技術」だけを教えることになりがちであるという危険性もあります。CやJava、PHPなど個別のプログラミング言語の使い方に習熟するだけでは視野を広げ、思考を深める教育とはなりません。問題についてよく考えて定義し、解決のための手順を明確にして記述することをくり返し実践することが子ども達の可能性を広げる教育につながっていきます。